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33日目!走れ、のび太 [イスタンブール-トルコ-]

アホか!.jpg
のび太は激怒した。
それは、かの邪智暴虐の王に対してではなく
自分自身に対してだ。

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オレはいま、水タバコカフェ
甘ったるい煙を感じながら
皿屋敷のお菊がごとく
涙目でトルコリラを数えている。

何度数えても、何度数えても
お菊ちゃんのお皿が1枚足らなかったように
オレのトルコ・リラも1リラ(45円)足りない。

IMG_0268_R.JPG

それなりにトルコリラは持っていたはずだ。

だが1リラ45円・・・いや4円だっけ?と
オレはこの国のレート感覚に何故か馴染むことが出来ず
ついに、ここに至りデフォルト状態に陥り
ノビタミクスの崩壊を引き起こしていたのだ。
よりよって注文後に。

むろんカード決済という手もあるが、
ここは小さな店だ。
カードが使えるとは到底思えない。

財布には円、ユーロの紙幣があるが
一万円札と100€札という大きい紙幣しかない。

istanbul198.JPG

この店は異国のお金に対応できるのだろうか・・・?
この展開、日本ではドルですら突破不可能であるが
ここは観光都市イスタンブールである。
もしかすると・・・
いや!もう考えるな!
こうなればただ行動あるのみよ!

意を決しオレは店員の元へと足を運んだ。
そして申し訳無さそうな顔を作るや
実は1リラ、お金が足りませぬ。
これでお釣りはありますか・・・?と
100ユーロ紙幣を差し出す。

すると、この情けない顔が功を奏したのか
店員からは「別にいいよ、1リラぐらい」
「今回は持ってるトルコリラだけでいいよ」と
慈悲にあふれた言葉が出てきたのである。

なんと!かたじけなし!
このご恩必ずお返ししますぞ!

istanbul206.JPG

そして、オレは通りを
野良犬のように駆けている
どこへ?決まっている。

この恩をいつ返すのか?
その双脚は何のためにあるのか?
どれも簡単な問題だ。

走れ。のび太。
それが答えだ。

istanbul-_R.jpg

両替商から戻り、カフェに利子付きで恩返しができたオレは
小さな公園で一人ボスポラス海峡を眺めていた。

蒼い炎のような海。

できれば、時を忘れて
この景色にひたっていたい。

だがフライトの時間はゆっくりと
そして確実に近づいてくる。
istanbul263.JPG

でも今は、あと十分だけこの海を眺めていよう。

潮の匂いのするこの場所で、
透明な炎のような陽炎にゆらめく青い海を。

オレの長い旅は終わろうとしていた。


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