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11日目!おばあちゃんのオムレツ [ブルターニュ-フランス-]

リオレ_R.jpg
それはリィオレというこの地方のデザートだった。

米をミルクで煮込み、砂糖で味付けしたものらしい。
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そしてそれは素朴で優しい味だった。
ほのかに甘い溶けた米の味が口に広がる。
ばあちゃんが作っているというのもポイントが高い。
うまいです。おかわり!

うまい.jpg
いやしんぼうであるオレはおかわりを希望する。
「おやおや男の子はよく食べるわねぇ
うっす。あざっす。うまいっす。あ、おかわりもう一回。

郷愁をあおる懐かしい味に翻弄され
無礼なのび太は3杯目を要求する始末である。

そしてラズベリーが乗せられた特別な三杯目が空になる頃
オレの目の前におばあちゃん特製のオムレツが置かれた。
IMG_7883_R.JPG
ほのかなバターの香りが鼻腔をくすぐる。
庭で飼っている地鶏の卵で作られた
このふわふわオムレツにはケチャップなぞかかっていない。
そう、素材が完璧だと余計な味付けなぞ無粋なのだ。

モンサンミッシェルの巨大オムレツとは
どうみても違うものだが

おばあちゃんのオムレツは純粋においしかった。

帰国後、おばあちゃんに聞いたレシピを元にそれを作ってみたが
あの素朴にして濃厚な味わいを再現することはできなかった。
もっと言うと、もう二度と食べることの出来ない味なのだろう。

euro2198.JPG
〈猫も一緒に〉
食事を終えたオレ達は腹ごしらえに庭に出た。
大きな庭は緑に囲まれた居心地の良い場所だった。
だが、広すぎるからか手入れが行き届いてない箇所も目につく。

大学時代アルバイトで庭師をしていた
おもしろ経験があったので

少し手入れをいたそうか?と申し出ると
おばあちゃんを恐縮させてしまったが、
うまいものを食って元気が有り余っているのでござる、と
力強く伝えると快諾してくださった。

euro2193.JPG

オレが適当に枝の剪定をしていると

おばあちゃんとおじいちゃんが
仲睦まじくラズベリーを摘んでいる姿が目に入る。


そう・・・老人になってもリア充はあるのだ。
目を閉じると年金システムが崩壊し、
貯金ゼロの老人のび太が一人ダンゴムシを摘んでいる未来絵図・・・
いや地獄絵図が浮かぶ。


モチベーションゲージ_R.jpg
おおう・・・ちくしょうめ・・・
目は開いてるのに涙で枝が見えないぜ・・・

悲しみのなか、ひと通りの仕事を終え、
一息ついていると

おばあちゃんがオレを手招きをした。
見るとガーデンテーブルには紅茶とクッキーが用意されている。

そして四人で小さなテーブルを囲んで静かに談笑する。

ゆっくりと時が過ぎてゆく。
何を話したのかはよく覚えてはいない。
だが、それが幸せな時間だったことは覚えている。

彼らが亡くなったと知ったのは帰国した1年半後のことだった。


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Lee

うらやましい~ブルターニュの田舎家ですごすなんて!
しかもおしゃれで超おいしそう♡さすがのび太さん、ヨーロッパでもふところにとびこんでいますね~
でもあんなにお元気そうだったのに亡くなられて残念。御病気だったのかしら・・・
by Lee (2015-06-18 23:14) 

のび太

フランスの田舎のお家。。。
めっちゃかっこよかったです。

今どうなってるんだろうなーと
ふとした時に思い出します。




by のび太 (2015-06-25 01:26) 

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