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05日目!オペラは紳士の嗜みである。 [パリ-フランス-]

opera out_R.jpg
そのレストランはクソ高かった。
オレの貴重な25ユーロが中途半端な味と引き換えに
財布から家出していく。

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看板にあった安メニューが店内にはみごとに無いという
非情なトラップにハメらたことに悪態をつきながら
待ち合わせ場所へ向かうと
すでにピエールはオレを待っていた。

ピエール、わりい待ったか?
「来たばかりだ。行くぞ」
冷たい言葉が返ってくる。
あいかわらずですなぁw

オレとピエール。
二人が向かったのはコンサートホールだ。
そう、いまから二人でオペラを見に行くのである。

おいおい!のび太!気でも狂ったか?
オペラの意味を知ってるのか?
ブラウザの名前じゃないんだぞ!
opera.jpg

そう思われる方もいらっしゃるかもしれない。
でものび太は紳士なのです。
紳士であるのび太にとって
オペラとは日々のたしなみなのです。

classic_R.jpg

いや、予想外かもしれないが
のび太は少年時代からクラシックを嗜む紳士なのである。

へぇ、金持ちの子だったんだ?と聞かれると
まったく逆であると力強く言える。

そう・・・あれは少年時代、
お年玉でCDラジカセを買ったのはいいが
CDを買う金が残っておらず
なんでもいいからCDを!と
一番安いクラシックのCDを買ったのが始まりだった。

友人たちがJ-popで盛り上がっている時に
ひとり寂しくクラシックを聴く不遇の青春時代。

むろん、こんな趣味はだれとも語り合ったことはない。
語り合う奴いないもん。

マルタで出会ったピエールは
マヌケなシニカルさがおもしろかったのでよく行動を共にした。

しかし、オレたちが心をわしづかみあったのは
「ベルリオーズも知らん無教養なヤツが口答えをするな」と
ピエールがオレを小馬鹿にしてきた時だった。

ベルリオーズ.jpg
<ベルリオーズ先生。にじみ出る鬱オーラがたまりません。>

ベルリオーズ?アヘン吸いながら曲つくって女優落としたメンヘラじゃん。
たちの悪い基地外を例えに出すなよと
さして何も考えずオレがその変化球を打ち返すと
ピエールが仰天し食いついてきたのだ。
「なんだと・・・?ではドビュッシーは知っているのか?」
う、うん・・・

night beach.jpg
そして、オレ達は朝まで語り合った。
スーパーで買ったコーラやビールを手に真っ暗なビーチで。

いままで使うこともなく
記憶の隅っこでホコリをかぶった知識たちが他人に理解される喜び。
それは宝物を見つけたような幸せな時間であった。

オレ達は互いに異国の民だ。
そんな二人が異国の海辺で孤独な趣味を
わかりあう喜びをわかちあっている。

あの夜の浜辺での思い出は何物にも変えがたいものだった。

パリ、行くよ!
オレがそう言ったとき
「夜の予定はすべて空けておけ!」と返したピエール。

全てを語らずとも
「マルタで出来なかったクラシック鑑賞をやるぞ!」
そういう意味だと思っていた。

そして、今回オペラを観ることになったのは
どうせならフランス音楽を・・・と
ピエールがコンサートを探したが
オペラしか見つからなかったからだ。

実を言うとオレもピエールもクラシックは好きだが
オペラ自体にはあまり興味はない。

だが今回観るのは
サンサーンスの『サムソンとデリラ』という作品だ。
その中には『バッカナール』という有名なバレエ曲(歌なし曲)がある。
その名曲を聞くだけでも十分価値がある時間となるだろう。

さあ、開幕の時間が迫ってきた。
行くぞ!ピエール!
memories_R.jpg


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