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04日目!アプサンを飲む男たち [パリ-フランス-]

steak_R.jpg
運ばれてきたのは牛のステーキだった。
成牛でこんなにうまいとなると仔牛はどんなにうまかったのだろうか?
うう・・・仔牛が食べたかった。
ピエールのバカ、バカ!

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そんな理不尽な怒りを口にすると
「オマエにはこれで十分だ」
「それよりどうだ?マルタの食事とは比べ物にならんだろ?」と
密かにオレとマルタを同時にバカにするシニカルピエール。

くやしい・・・でも美味い。

気が付けばメインディッシュを平らげてしまっていたので
ピエールの肉を奪おうとするが
「死ね」の一言で失敗してしまう。

一通り食事を終えグラスワインを空にしたピエールが、
「お前もなにか一杯どうだ?」と尋ねてきた。

酒が飲めぬオレはコーラが飲みたいのだが
こんなオシャンティな空間に
アメリカ生まれの下賤な飲み物はなかった。

アイスコーヒーとかあんのかなー?とかわいいことを考えていると
ピエールは「オレはアプサンを頼むとするか」と
とんでもねぇものを注文しようとしているのである。

アプサン.jpg
ちなみにアプサンとは薬草酒の一つである。
だが、それは健康とは程遠い危険な酒だ。
アルコール度数が高く、なにより安価なことから
多くの貧乏な芸術家を
アル中の道へと引きずり込んだ悪魔の酒なのである。
というか麻薬のような幻覚作用もあって
販売が禁止されていたような・・・

それを思い出し、
あの・・・それ違法なんじゃね?と小声で注意してあげたのに
「それは何十年も前の話だ。」
「今のアプサンは幻覚成分を薄めているから何も問題ない」と
オレの無知ををせせら笑い悪魔の酒を注文するピエール。

またバカにしたな!
オマエもゴッホのように狂気の中で死んでしまえ!!
あほーあほー!とアホピエールに反訴するが
彼はせせら笑っていて話にならない。

そして、そうこうしているうちにアプサンが運ばれてきた。

paris-c.JPG
ショットグラスの上には炎をまとった角砂糖が乗せられている。
その炎の光が緑色のアプサンをすり抜け
白いテーブルクロスを緑色に染める。

なんてオシャンティーなんだ!!!
ほんと、もうかんべんしてくれ。
なんというかジーパンでごめんなさい。

ピエールはひとときその灯りを楽しみ
上から水をかけ角砂糖をアプサンに落とした。

かっけー。なんかかっけーよ。
何のために火を付けていたのか・・・?
それはオシャンティーだからという理由しか思いつかない。

一口飲んでみるか?とピエールが言うので
ショットグラスを受けとりありがたく頂戴する。

オレの口内が悪魔の酒で満たされる。
「どうだ?キツイ酒だろ?」と
ピエールがからかうように言ってくるが
いや・・・それ以前に臭くて苦くてまずいです。と
オレはつい本音を言ってしまった。

味がえぐいつーか・・・
なんというか、コーラのほうが万倍うまいですわ。

その言葉を聞くやピエールは
「オマエはパリの真髄がわかっとらん!」と怒り心頭であるが
ケッ!マズイもんはマズイんだよ!
お世辞でもウマイ!なんて言えねーレベルだわ!
大体オレを酔わせてどうする気だ。
あほーあほーwとピエールを罵ることに成功する。

野比のび太、本日初めての反撃であった。



そして、そんな楽しい夜もあっという間に過ぎてゆく。

白夜が続く夏のヨーロッパでも、さすがに10時になると真っ暗だ。

レストランを出ると「ホテルまで送ってやる」とツンデレをかますピエール。
なんだ?オレとそんなに離れたくないのかwとからかいながら
連れ立ってホテルへと戻っていく。

道中バーの多い賑やかな通りを歩いていると
パリに似合わなすぎるラーメン屋があった。

ラーメン_R.jpg
<ラーメン屋参考>

ふと思いつき、ジャパニーズのリーマンはシメにここで食べるのがルールなんだぜw
そうピエールに告げてみた。

すると「ふん・・・わけのわからんルールもあるもんだな」と
オレをまた小馬鹿にしたかと思うと
ピエールは、ふわりとのれんをくぐって店の中に吸い込まれていった。

楽しい夜はまだ続きそうだ。

脚注。ラーメンは出汁とってねぇな的な味でした。



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