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四十一日目!はじめてのクルージング [マルタ-回想編-]

マルタ戦争_R.jpg
マルタは日本でこそあまり知られていないが
実に長い歴史を持つ島である。

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新石器時代に残された車輪の轍しかり
今も残る巨石神殿群に至っては紀元前4,500年前のものとも言われ
史上最古の現存建造物の一つとして世界遺産にも登録されている。

fmalta003.JPG
〈有名な巨石遺跡ハジャーイム

まぁこの神殿は変なドームに包まれてエキゾチック感ゼロだけど。
いやでも、もうちょっとなんとかならなかったのかな・・・?
仕方ないとはいえセンスがなさすぎる・・・

正直、ここはヒマな人以外は行かなくていいと思う。
それなりに遠いので半日は潰れてしまうし。
fmalta0021.JPG
景色は絶景です・・・
観光客の視点で見るとドームでなければ本当に満点の場所なんだけどな・・・

さて、マルタの歴史の話を続けよう。
これら巨石神殿群を作った先住民が謎の失踪をとげた後、
このマルタではさしたる事件もなく、
結構平和にやっていたのだが、
やはり歴史に名を刻むには血生臭くなくてはならない。

16世紀頃、とある流浪の騎士団があった。
それはロードス島でムスリムの皆さんに海賊行為を仕掛けまくり
ブチ切れたムスリムに返り討ちにあって、
島から追い出されたロードス島騎士団の皆さんである。
 
しかし博愛精神あふれる当時のキリスト教会は
彼らを哀れに思い、このマルタ島を下賜してくださったのである。
ちなみに島の賃料はタカ一匹/年。
・・・これって、やっかい払い・・・

マルタ騎士団と名を変えた彼らは
ロードス島時代から続く海賊騎士魂で
またしてもムスリムの皆さんに海賊行為を働くという
無謀なる道をセレクション。

その自殺ともとれる勇敢なる行為は
当時世界最強を誇ったオスマントルコ帝国様の逆鱗に触れ
大船団による討伐軍を呼び寄せてしまった。

そんでまぁ色々あってマルタ騎士団は
オスマントルコを打ち破り西洋史に名を残したのである。

malta1005.JPG

例えばこの断崖絶壁。
約30メートルはあるだろうか・・・
本当にマルタは攻めにくい場所だわ・・・


malta2003.JPG

そしてオレ達はそれを船上から眺めている。

もちろんピエールの操縦する船でだ。
なんというオシャンティー!
スーパーで買ってきた格安チリワインですらロマネコンティに見えるぜ!

もうオレはピエールにメロメロであるが
悔しいことにピエールはコリアン美女のアンナにメロメロなのである。

彼女が来るとわかった時から
いつもクールなピエールがニコニコ・・・いやニヤニヤしていやがる。

f014.jpg

その浮かれっぷりはもう目も当てられないもので、
アンナが「この船にも名前はあるのかしら?」と聞くや
「そうだな、アンナ号って言うのはどうだろう?」
キリッとした表情で応えている。

彼の狂った発言にオレとジャンヌは船の端っこに逃げこみ
プルプルと肩で息をするので精一杯である。

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しかし、アホピエールはそんなオレたちの苦痛を察せず
アンナにワインを渡し、
「これで・・・キミとずっと乾杯がしたかった」などと脳の溶けたセリフを
キリッとした表情のまま吐き出している。

チムドンドン.jpg
〈マジメがゆえに滑稽になる好例〉

そのアホな言葉が耳を貫いた途端、
ついにジャンヌがうつ伏せに倒れてしまった。
ああ・・・突発性の腹痛が原因なのは間違いない。

オレも同じ病気で息も絶え絶えだ。
どうせなら共に死のう。ジャンヌ。

・・・なぁにが、ずっと乾杯したくてだw
あれwスーパーのチリワインだろうが。
あいつw本物のアホですよw

オレがそうささやくとジャンヌはコロコロと転がりながらオレから離れていった。

そしてオレもそれを追うようにコロコロと転がる。

だって!もう立てないんだもん!
もう喋らないでピエールさん!
ってか、アンナもキョトンとした顔をやめろw
はやくピエールの愛に応えてやってくれw
そしてこの茶番を終わらせろw

ピエールは本当に最高なやつだ・・・だがアホであるw

そしてオレはなんとかこの奇病から回復し
アホフランス人からチリワインを奪い取り、
コレ飲んで落ち着きな?とジャンヌと手渡した。

ふひ~.jpg
ふひぃーふひぃーとラマーズ法で
呼吸するジャンヌがワインを口にふくんだ。

そしてその瞬間、オレはコレまで見せたことのない
優しい表情で彼女の顔を見つめる。
ジャンヌの顔にもようやく普通の笑顔が戻ってくる。

そして、大変だったね?
これ・・・キミとずっと乾杯がしたくて持ってきた。と彼のマネをしてみたら
ジャンヌは海に向かってマーライオンのようにワインを吹き出してしまった。

ゲホゲホと苦しむ彼女の姿に胸を打たれているオレに
「サイテーだ!のび太はサイテーだぁ!」と
ジャンヌはナイフのような言葉を投げつけてくる。

ああ、もっと罵って・・・ではなく
なんとか誤解であることを伝えようと彼女の耳元に近づき
そんなことより、この船の名前知ってる・・・?とささやくと
なぜか、彼女は倒れてしまった。

おやおや、どうしたのかねジャンヌ君。
お綺麗な女性が苦しむさまはいいですなー。

もっといじめて・・・いや声をかけようと思ったが
ジャンヌはオレがしゃべろうとするたびに耳を塞ぐようになってしまった。

くっそ!どういうことだ!


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タグ:追憶 マルタ
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