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03日目!遙かなる道へ [バルセロナ-スペイン-]

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崇高なるグエル公園を汚したオレと総統は
ブラジリアン達の待つカフェへと向かった。

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ブラジリアンのノエリィが「遅いよぉ!」と
やや不満気にオレたちに声をかけてきた。

しかし総統は顔色を変えもせず
「いい店がなかなか見つからなくてね。
「少し離れた場所まで行くハメになったよ」と
笑顔で返しているではないか。
 
ちがう_R.jpg

おそろしい男である・・・
いい店だぁ?少し離れた場所だと?
 
オレらが遅くなったのは
カフェで姉ちゃんとの会話が弾みすぎたのが原因だろうが!
その上、今夜の予定まで取り付けやがって・・・
そ、その上のび太も来いよ!だぁ?

 ・・・ほんとうにありがとうございます!
こんなイエローモンキーをお供に選んで下さるとは・・・ 
donarudo.jpg
ハイルヒ××ラー!!
総統閣下に敬礼じゃああ!!!



夏のヨーロッパの日は長い。
なかなか落ちない太陽で気がつかないが
もう六時に近い時間だ。

宿に戻る前に食事を取るとしよう。
しかし特に行きたい店はないので
オレたちはグスタフがたまたま見つけた店に入った。

そこはカフェテリア(セルフサービス)形式の店だった。
五品までなら7ユーロ
十品までなら12ユーロ。

ちなみにヨーロッパで下調べなしで適当に入る店の特徴は
安い店はマズく、高い店はうまいである。

日本のように安くてそこそこな店は
ヨーロッパにはマクドナルドしか存在しないのでは・・・と勘ぐってしまうほどだ。

そしてこの店もご多分にもれなかった。
用意された食事が全て野ざらしで、
見るからに冷えてそうな時点でお察しだ。

食いしん坊のブラジリアン達は
12ユーロ支払って大量の食事を運んできたが・・・
砂を噛む・・・そんな表現がぴったりなお味にはさすがに苦悶の表情だ。
 
つーか店の雰囲気と料理を見てわかるだろ!
なぜ10品コースにするんだ!
 
機械油.jpg
「まずいよう、まずいよう」
「おい、これやるよ」
「ばか!ノルマは自分でこなせ!」
「のび太くーん相談が・・・」
却下だ!ただ目の前の敵をみろ。
 
オレ達の最後の晩餐は悲しみにつつまれていた。
あまりの悲しみに「こんなクソみてぇなメシで終われるか!」と
何名かが僕たちのマクドナルドへと姿を消したほどだ。

ドミ_R.jpg

オレはというと部屋に戻り荷造りをしていた。
オレの登場予定のパリ行きの飛行機と彼らのマルタ行きの飛行機は
ほぼ同時刻の朝の七時頃の出発予定だ。

逆算すると
朝の三時には宿を出ないといけないらしい。
空港行きのバス停まではタクシーを使うそうだ。
深夜のバルセロナのタクシーは若干危険とも言われているが、
こんな屈強な連中と一緒ならなんの問題もないだろう。

そして太陽が沈む・・・そう夜の九時頃だろうか。
総統はオレにそっと「散歩の時間がきたぞ・・・」と耳打ちをした。
その言葉にオレはジャケットを手にそっと部屋を抜け出した。
 
 barcelona_R.jpg
「では、行くか・・・」
うすいオレンジのライトに照らされた街で、
総統は静かにオレたちの闘争を宣言する。

数時間前までは屠殺場に向かうブタ野郎だったオレは
いまや一糸乱れぬナチ式行進で総統閣下に追従している。

進軍だ!目標は『Club La Terazza』
そこに総統が占拠した女神たちが待っている。

オレと総統は足を止めない。
そして戦いの前だというのに澄んだ笑顔である。 
そう。オレ達にとっての最後の晩餐は始まったばかりだ。 

「夏は終わらないし、終わらせない」

あの夜、総統閣下が唐突に吐き出し
空にプカプカと浮かべたあの言葉を
いまこの場に叩きつけ
このバルセロナ編を終えたいと思う。

otokozaka_R.jpg



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